横須賀で映像制作ワークショップ


[remoscope]とは、remoが考案したリュミエール・ルール*に則り撮影された映像を総称する造語です。
このワークショップでは、特別な技術はまったく必要ありません。
初心者、経験者を問わず「作品」をつくることができ、それぞれの作品を参加者とともに鑑賞し楽しみます。
なにげない風景がさまざまな視点で切り取られ、異化されていくその静かな驚きを味わう…そんな“句会”のようなワークショップです。

今回は米海軍基地を始め、三笠公園やドブ板通りなどで有名な横須賀を舞台に行います。

【日時】2009年12月6日(日) 14:00- 18:00
【場所】DJ BAR SHELL http://www.djbarshell.com/
【参加費】1000円 
【機材】こちらでご用意しております。
【定員】10名
【申し込み】氏名・連絡先(e-mail/電話)を明記の上tokyo★remo.or.jpまで申し込みください。(★=@)
【企画】remo*TOKYO [NPO法人 remo/記録と表現とメディアのための組織]

リュミエール・ルール】
[固定カメラ/無音/無加工/無編集/ズーム無し/最長1分]

【参考URL】
http://www.remoscope.net

現在、海外の多くでは「lumiere video」の名称で呼ばれています
http://videoblogging.info/lumiere/


●ワークショップの様子


ヨコハマ国際映像際にも参加したNPO法人remoのremoTOKYOが横須賀で映像制作ワークショップをしました。メンバーの方たちと、横須賀でもやりたいねと話していて実現。僕もスタッフで参加しました。場所は横須賀中央のSHELL。SHELLは毎週テクノやハウスミュージックのイベントをしていて、様々な国のアーティストも来日してプレイしています。ワークショップ前夜にもニューヨークからDJが来日パフォーマンスしていました。横須賀市の施設ではなくて、こういったアンダーグランドな場所で映像制作ワークショップをやるのは面白いです。当日は店のオーナーの亮さんも参加してくれて、楽しんでくれました。


ワークショップの内容は、1人1台ビデオカメラを持って横須賀の街に出ます。そして、リュミエール・ルールにのっとって自分の気になったものなどを撮影し、皆の前でそれを上映するというもの。それを2回繰り返します。外に出る時間は1回約1時間程度。短い時間なのですが、皆が撮影してきたものはそれぞれ違っていて面白く、なかには決定的なシーンを捉えたものも。リスたちが木の枝を渡る様子や、公園でゲームに夢中になる子どもたちの表情、焼き鳥屋さんの前で焼き鳥を食べる子ども、信号待ちをしている人々、ベンチに座っていて何かを語っている老夫婦、地面に落ちている氷、電灯の色を感情に例えたものや、飛び立つ鳥など、様々な場面を1人1つずつ発表していきました。


次々と上映されるビデオを見ていると、短い時間なのに、1人1人が見ていた世界が違うのに驚きます。他の人の見る世界に感動し、自分が見ている世界が全てじゃなくて様々な視点があると感じました。


●店のオーナーの亮さんの作品。横須賀中央の三笠公園のベンチで老夫婦が並んで話している。まさに、このベンチの後ろでたこ揚げをしたことがある思い出の場所なのでこの映像が出て来た時にはゆさぶられました。


●講師の現代美術家の藤井光さん。おつかれさまでした!


普段、横須賀でVJをしたりしていますが、2010年はこういう映像ワークショップもやっていきたいです。トークショウや自主制作のビデオやドキュメンタリーなどを見るイベントもしたいなと思ってます。