暮らしそのもの


DP2

東京駅の本屋をふらりと立ち寄れば、ビジネス書が山積みになり売られているのですが、ああいった本はほとんど嫌いです。少し前に横浜で買った西村佳哲さんの「自分の仕事をつくる」という本は、一見ビジネス書っぽいですが、「働き方が変われば社会も変わる」という確信のもと、魅力的なモノづくりの現場を訪ね歩き、その働き方の秘密を伝えるノンフィクション・エッセイです。どうしてか海にいたら、この本の言葉を思い出しました。

「経験というものは、何か他のことに役立つから重要なのではなくて、たんに存在しているということだけで重要なのです。木を植えるのは、リンゴが欲しいからというわけではない。ただ美しいからという理由だけで植えることもあるのです」ーミヒャエル・エンデ